インスリン分泌過多こそが肥満の原因!!【インスリン抵抗性】
こんばんは!ハルキです。
いつもブログを読んで頂きありがとうございます。
今回は【インスリン】の話をしていきます。ダイエットにおいてもとても重要なことを書いていきますので、是非ご覧頂きたいです!!
インスリンの役割
インスリンとは何か?まずはこの話をしていきたいと思っていますが、これはホルモンの1つであることはご存知でしょうか?ホルモンの中でもメジャーなものなので、聞いたことがある人は結構多いのではないかと思っているのですがいかがでしょうか?
まずは【ホルモン】とはなんだ?という話なのですが、これはネット等で調べるとわかりにくい言葉で書かれているものが多いので、僕はこうやって伝えています。
「人間の身体の中で少量で働き、身体の健康維持のために様々な機能の調整を行うもの」
これです。機能調整は情報伝達により行われ、情報伝達をするためには標的細胞にある「受容体」を介して標的細胞と結びつかないといけないのです。
マンションやアパートで例えると分かりやすいのではないでしょうか。
あなたは宅配業者さんで、あなたが持っている荷物を右側のマンションの4階の402号室に住んでいるAさんに届けたいとしましょう。「ピンポ〜ン」と鳴らして開けようとする、これがホルモンであって、それを受け入れる(402号室)のが標的細胞と言われるものです。この部屋にはもちろん鍵がありますよね。この鍵穴となるものが受容体だと考えて頂ければよろしいのではないでしょうか。
インスリンもホルモンの1つなので、これが当てはまります。インスリンの場合は、グルコース(ブドウ糖)を標的細胞に届けようとするものです。インスリン受容体に働きかけて、グルコースが細胞内に入っていくようにする。これがインスリンの役割なのです。
では、もう少しインスリンの役割を見ていきましょう。
インスリンは血糖値が上がると分泌されます。食事をすると、体内で糖質はグルコースに分解され血液中に入ります。血中のグルコースの濃度のことを血糖値といいます。
この点で強く言いたいことが1点あるのですが、インスリンは「血糖値を下げるホルモンである」と思っている人が多いということです。これは上でも書いたことで決して間違っているものではありません。ただ、これはインスリンが働いた結果なのです。インスリンが行っていることは【血中のグルコースをエネルギーとして使用するために細胞内に取り込ませること】なのです。だから血糖値が下がるのです。筋肉や肝臓などに貯蔵できるグルコース(グリコーゲン)の容量は限界があります。なので、余ったものは中性脂肪として脂肪細胞に取り込まれます。
要するに、インスリンは肥満を促すホルモンだということをまずは知ってほしいのです。インスリンがたくさん出る状態というのは、ダイエット的にはあまりよろしくない状態なのです。
ただ、ご存知の通りインスリンというのは身体において血糖値を下げる唯一のホルモンです。なので、十分な量のインスリンがないと、血中のグルコースはどんどん増えてしまい生活習慣病の原因となります。これは糖尿病だったり動脈硬化などに繋がっていきます。
食事を摂らない時間が長いということは、インスリン分泌量が減っているということです。身体に蓄積されている脂肪を燃焼し、ここから新しいエネルギーを生成していかなくてはいけなくなるのです。この観点から、一定期間、固形物の摂取を意図的に制限し、身体を再構築させるファスティングにダイエット効果があるのも頷けますよね。
コルチゾールについて
インスリン抵抗性の話をする前に、コルチゾールの話を少ししておきます。
コルチゾールも糖代謝において重要な働きをします。コルチゾールは副腎皮質から出るストレスホルモンの一種で、コルチゾールによる刺激が続くとグルコース量が増えて、それに伴ってインスリン量も増加して太りやすくなるんです。
コルチゾールが分泌されると、グルコースの利用が促進され、筋肉にエネルギーが供給されます。これは、ストレス状況をなんとか回避しようとして、エネルギーが注ぎ込まれる結果なのです。これによって、体内の消化・代謝活動はいったん制限されます。
そして、新しく利用できるようになったグルコースを使い、すぐに活発な身体活動ができるようになるのです。この状況が落ち着けば、コルチゾールの分泌量も元に戻ります。要するに、一時的・短期的なストレスの場合はさほど問題ではないのです。問題になるのは、慢性的なストレスを抱えるようになった時です。
インスリン抵抗性について
さて、慢性的なストレスを抱えている時はどのようになっているのかというと、ストレスを抱えようになると、コルチゾールの分泌量は増えます。コルチゾールは、エネルギーを身体の貯蔵庫から取り出し、グルコースなどのすぐに使えるものに変換します。
一時的なものであれば、グルコースを燃やさなければいけない状況になっているかもしれませんが、慢性的なストレスに晒されている場合は、そんな状況にはなることは少ないので、血中グルコースの値はずっと高いままなのです。これがずっと続くと、インスリンの多量分泌が促されていくのです。
要するに、コルチゾールの値が慢性的に高い状態にあると、インスリンの分泌量が増えるのです。この先にあるのが【インスリン抵抗性】の状態です。インスリンに身体が慣れてしまい効かなくなってしまっている状態であり、この状態になると、インスリンの分泌量がさらに増えてしまいます。
ということはですよ。コルチゾールの分泌量が減れば、インスリンの分泌量も減らすことができるわけです。ん?ということは、コルチゾールはストレスホルモンだから、そもそもストレスが肥満の元凶であり、ストレスが体重の増加を招くってことなのか?って考える方がいらっしゃると思いますが、その通りなのです。
あれ、もう正解出ちゃった?って思うかもしれないのですが・・・もう少し話をさせてくださいね。
最初にマンションの例を出したのを覚えていらっしゃいますか?ホルモン(今回の話で言えばインスリン)は、細胞の鍵穴(受容体)に合う鍵のような役割をします。インスリン抵抗性の状態になるとこの働きが鈍くなるのです。
どういうことかというと、例えばインスリンが持つ1つの鍵で、1つの細胞のドアを開けて2つのグルコース分子が入れるのが通常だとしましょう。でも、インスリン抵抗性になると、簡単に入れなくなってしまうんです。1つのグルコース分子しか中に入ることができなくなって、それを補うために身体は20個鍵を作るようになるんです。
要するに、20個のグルコース分子を細胞内に入れるには倍鍵が必要なのです。インスリンで言うなら、常にインスリンの値が高い状態になるわけです。インスリンは肥満を促すホルモンなので、ダイエットにおいてはもちろんよくない状態です。
さて、そろそろまとめます。
インスリンの分泌過多がインスリン抵抗性の原因であるのは言うまでもありませんが、インスリン抵抗性もインスリン分泌量の増加の原因になっているのです。これが循環して長く続けば続くほど、肥満度が増していきます。
そして、インスリン抵抗性の症状が出ると、食べたものに関係なくインスリンが多量に分泌されるようになってしまうので、まさにこれが肥満が肥満を招く状態になってしまうのです。
というわけで、今回はインスリン抵抗性について書いてみました。インスリンというホルモンについて知るきっかけになって頂けると嬉しいです!
ここまで読んで頂きありがとうございました!
次回の投稿も楽しみにしていてくださいね〜^^